以前の記事で、銀猫自身が生命保険でぼったくられていたというお話をしました。
この時は、「銀猫の払っていた保険料」と「掛け捨てで同額保障の保険料」の差額を積み立てシミュレーションで概算しただけだったのですが、今回は自戒の意味も含めて詳細に調べてみました。
その結果、保険のせいで何と約490万円近い損をしていた事が判明。

……嘘ぉ。こんなに吸われてたの……?
最早取り戻すことのできない損失額を目の当たりにし、リアルにこんな声が出てしまいました。
返戻金ありの保険がいかに悪質なものであったのか再認識するとともに、当時の保険販売員さんはいかにも「社会人の常識」みたいな表情の裏で何を考えていたんだろうか……と考えてしました。いや、しかし。嘆いてももう戻ってはこないのが機会損失。
全ては銀猫が情報弱者であったのが悪いのです。せめてこの記事に出会った皆さんが同じ被害に遭わないよう、きっちり情報提供したいと思います。

最近YouTubeでも〇ットライフ生命さんが「保険は資産にもなる」とか悪魔みたいな広告流してますしね……。許すまじ。
計算方法について
今回の検証方法ですが、手順はいたってシンプルです。条件と順序は次の通り。
- 保険加入していた2007年4月~2024年3月までの期間(17年/204カ月間)で検証。
- 実際の保険料と掛け捨てで同額保障の保険料の差が約7,000円なので、毎月7,000円を積立投資したと仮定。
- 投資先はS&P500、ドル円の為替も各月ごとの数値を使用。
- 『7,000円÷ドル円為替=〇〇$→〇〇$÷S&P500価額=購入口数』という順序で計算。最終的に購入口数の合計を2024年3月の基準価額・ドル円為替で日本円の評価額に直す。
- 手数料は運用結果に対してごく少額のため今回は割愛。
204行も同じ計算を書いても読んでいて眠くなるだけですので、結論をまとめてしまいましょう。
検証結果!銀猫家の傷痕!!
投資元本 7,000円×204カ月=1,428,000円
運用結果 5,933,633円
運用利益 4,535,633円
年利に直すと10.7%となります。これ、過去の確定データを使っているので予想ではなく「実際に買っていたらこの額になっていた。」という確定の皮算用です。
ちなみに戻ってきたのは110万円なので、実際の払い損は30万円ほどです。しかし、死亡保障は掛け捨て保険に任せて投資信託で運用していたら590万円を超える資産となっていたはずのお金でした。
つまり、我が家が貯蓄型生命保険で被った機会損失は合計……4,863,633円!!!!

さすがにクラクラしてきますね。ショックでハゲそう……
保険会社は徴収した保険料を運用して利益にしていますので、この額をゴッソリ吸われてしまったということです。
「保険は資産にもなる」何と欺瞞に満ちた悪意の売り文句でしょうか……。
満期まで解約しなかったら幾らの損になったのか
銀猫の入っていた生命保険は払込の満期が60歳なので、運用期間が18年となります。
先程の運用結果5,993,633円に加えてS&P500に更に18年間、毎月7,000円を積み立てして年利が7%だった場合は……
おおよそ23,200,000円。
2,320万円ですって。前半の利率は10.7%ですから、それより抑えめに計算してこの額面です。
この時点での解約返戻金は495万円ほど。「実質5万円で500万円の死亡保障だよ!お得!」って説明してた販売員さん。言葉の裏では

まあ差額1,825万円はウチの会社が頂くんだけどね!チョロいぜ!
と思っていたという事ですね。えげつない……
大切な事なのでもう一度繰り返します。
保険はあくまで必要経費であって、資産ではありません。必要な部分を最適化して備え、銀猫みたいに利益を吸われないようにご注意下さい!
我が家のような被害者が一人でも減りますように……
コメント