家庭菜園のニンニクが無事収穫・乾燥できたのでニヤニヤと眺めていたら、何となく植物の栽培→収穫が投資のサイクルに似ているなと感じました。
植える(投資する)→育てる(ホールドする)→収穫する(取り崩す)。もちろんニンニクは1年サイクルだし、栽培中に追加で植えたりはしないのですが、何と栽培にも複利は効くのです。

何言ってるんだコイツは……と思われるかも知れませんが、案外単純な話です。
ご存知の通り、ニンニクは1玉で6片くらいに分かれます。その1片ずつが成長すると、また6片の玉に分裂するんですよね。
シンプルに1個植える→来年6個になる→再来年36個になる→以降毎年6倍ループ。理論値だと毎年600%増えるんですね。こんな投資商品あったらマッハで億り人だなぁ……
実際はダメになったり、0.5個分くらいかな?という小さい物も出来ますし、世話に多少の手間も掛かります。この辺が運用中に挟まる下落相場や信託報酬っぽくもあり。我が家の実際の収穫量は元の4.7倍くらいに落ち着きました。

それでも年利470%……爆益ですね!(笑)
元々種球を16個買って植えたのですが、今年の成果は……

この通り。大小とりどりでバッチリ増えました!

右側が秋にまた植える厳選16個、左側が食べてしまう分です。ニンニク好きなので嬉しい限り。
収穫したものを使っていく……という事で、ここで資産の取り崩し戦略のお話に繋げてみたいと思います。
資産形成が成功し、取り崩す時期が来たら。築いた資産をどう使っていくのが良いのか。
我が家で検討しているのは、「元本になるべく手をつけずに増えた分だけ取り崩す」という方法です。厳密には『4%ルール』という有名な方法になるので詳細は若干異なるのですが、今回はイメージしやすさを優先します。
ちょうど今回のニンニクと同じように、来年またほしい分が育つだけの元本(銀猫の場合は栽培スペースの関係で16球)を確保したら、余った分は1年かけて少しずつ食べていく。
投資信託に置き換えると、たとえばS&P500の投信を3,000万円保有していた場合。これを1年追加投資無し運用して、その後に持続可能な範囲で取り崩す。その年の運用成果に応じて金額は上下しますが、例えばS&P500の期待リターンと言われる7%の成果が上がっていた年なら運用後は3,210万円になっています。
取り崩し戦略として有名な「定率4%ルール」に従って取り崩す場合は、1年あたり128万4千円(月当たり10万7千円)ですね。実際に増えた分は210万円でしたから、利益も残って取り崩し後の資産額は3,081万6千円。取り崩しても資産が成長しています。
成績の悪い年は取り崩し額を減らし、元本(ニンニクで言う次に植える種球)を温存して使っていくと資産は物凄く長持ちします。これだけで生活するのは3,000万の運用では厳しいですが、「大事に取り崩せば永遠に年金に+10万できる資産運用」……と考えると凄いと思いませんか?
しっかり説明しようと思うとかなりガッチリした話になりますので、今回は軽く触れるに留めさせて頂きますね。取り崩し戦略の詳しいお話は、改めてちゃんとした記事にさせて頂きたいなと思います。
今回は家庭菜園を通して感じた、資産運用の捉え方のお話でした。小難しい理論はあるものの、本質的には時間をかけて育てて、増えた分を食べる。それだけのシンプルな話なのかなと思います。
ちなみに、銀猫はニンニクの種球を16個5,000円ほどで購入しました。1球300円少々と考えると、スーパーの国産ニンニクと同じくらいの感覚ですね。
今回収穫したニンニクは重さ換算で4.7倍ほどなのでスーパーで買うと23,500円相当分くらい。肥料だのの値段を考えても、普通に2万円相当くらい得している感じです。

おまけに次回以降は種球も買わなくて良い状態。肥料代だけでニンニクに困らない生活をゲットできたかな!
忙しい日々での家庭菜園は人を選びますが、興味のある方は始めてみると楽しいですよ!
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