気付けばもう12月、資産形成界隈では来年の計画についてたくさんの動画が出回り始めました。
今回は来年の我が家の資産形成戦略についてご紹介したいと思います。
結論:短期~長期の用途別に現金と投資信託で資産形成
最初に結論をまとめてしまうと、下記の通りです。
- 短期(用途が3年以内)の予算は現金で貯蓄。
- 中期(用途が10年以内)の予算は現金/NISA成長投資枠(S&P500/オルカン)のハイブリッド運用。
- 長期の資産形成はNISA積立投資枠(S&P500)+iDeCo(S&P500)+企業DC(TOPIX)で運用。

次項から詳しく語っていきます。
短・中・長、期間で見る資産形成の方法論
短期(用途が3年以内)の予算は現金積立
息子の学費や猫の医療費、車の維持費など「随時掛かってくるから先に積み立てておきたい予算」は、運用などで価格変動リスクを取れないため現金で積み立てます。
いざ使う時に大幅下落して現金化もできない、というのでは困りますからね。

もちろん、生活防衛費とは完全別枠ですよ。
こういった細かい積み立てを行う際に、住信SBI銀行(dネオバンク)の目的別口座が神がかって便利です。自分で1年使ってみて、良さをしみじみ実感しました。
通帳ごとに用途を分けて通帳ケースをパンパンにし、どの通帳にいくら入っているかめくって確認……などという煩雑作業が無くなるのが超快適です。
手数料周りも優秀で、スマホアプリを使っていれば他行への振込も月5回まで無料。ことら送金に対応している送金先なら回数無制限で無料送金でき、アプリでのATM入出金もローソンとセブンイレブンで無料。自信を持ってお勧めできる銀行です。
中期(用途が10年以内)の予算は現金/NISA成長投資枠(S&P500/オルカン)のハイブリッド運用
車の買い替え資金など、ある程度先であったり期間に変更が効くような資金は一定期間を投資信託で運用し、残り期間が3年程度になったら徐々に現金化して短期予算として扱う方針です。
仮に暴落があっても回復を待てるだけの期間があり、最悪の場合でも購入を先送りにする選択肢を取れるのが中期予算の強み。少しでも運用して、予算に余裕を作る戦略です。

さん
仮に予算ができる前や大暴落中に、車が急遽廃車になったらどうするの?

生活防衛費の予算内で安い中古車を買って、資金の積み上がりまで繋ぎます。生活防衛費はこのような時に効果を発揮するわけですね。
わざわざ成長投資枠を使う理由
一言で言うと資金の色分けをするためです。
NISA口座で買った投資信託は成長・積立の各投資枠ごとにまとまって管理されるため、特定用途の資金を投資しておく際に区別がしづらいのが個人的に難点だと思っています。
合計額も変動するため、「長期分と別用途の元本がそれぞれいくらだから比率は……」などとやっているととても面倒。

さん
合算値は一緒なんだから気にしなきゃいいのに!細かいな~。

おっしゃるとおり。これは銀猫の気質の問題なので、各家庭に合った枠の使い方でOKです!
- 一緒くたになると値上がり分もいくらかわからないから予算の使い過ぎが心配。
- 積立投資枠でS&P500/オルカン/TOPIXを既に持っていて混じってしまう……
こんな方は成長投資枠でまだ使っていない王道投信があれば、活用するのがわかりやすいと思いますよ!
基本的に我が家は積立投資枠だけで手一杯で、成長投資枠が使われていないため「成長投資枠のS&P500・オルカンは中期資金の置き場」と決めて運用する事にしました。
長期の資産形成は制度ごとのイチオシ投信で運用
過去記事のポートフォリオ公開コラムで掲載したものを継続していきます。
NISA積立投資枠とiDeCoは楽天・プラス・S&P500インデックス・ファンド
銀猫家の主力投信。今年も値段の上下はあったものの、株式投資とはそもそもそういうもの。投稿時点で年初来のリターンが約14%と気を吐いています。当初の想定は7%で考えているので、結果的には相当好調と言えそうです。
企業DCは東京海上セレクション・日本株TOPIX
うちの企業DCにもemaxisslimシリーズを導入して下さい……と願ってやまないですが、無い物は仕方ない。銀猫が選べるラインナップの中では唯一の納得できる投資商品です。
ポートフォリオ公開コラムでTOPIXを買った理由について、「為替影響が無いし、いつか日本が超伸びてくれたらなぁの期待を込めて。」と書きましたが、今年7月末からとんでもない伸び方をしましたね。
折角持つからには「企業DCの中で唯一のマトモな選択肢だから仕方なく。」というだけでなく、ポジティブに日本市場を応援する気持ちでも持っていたいですね。
高配当株やその他アセットは着手しません
現金・投資信託以外の資産については、まだ当面着手の予定はありません。
高配当株は銀猫の気質と合いませんでした
「取り崩さなくても自動で配当が振り込まれるマネーマシン」が強烈なキャッチフレーズの高配当株。非常に興味はありましたが、現状のところ銀猫の気質には合わなそうということで着手を見合わせました。
- 資産形成の効率が悪い。
- 配当を再投資する際にNISAの非課税枠を追加消費するため、活用できる非課税枠がインデックスと比べて少なくなります。
- 配当ごとに基準価額が下がる。
- 「配当落ち」と言われる価額低下です。つまり配当の都度取り崩しているのと一緒なのでは……?という思いが拭えませんでした。
- 配当を再投資しないと複利は効かない
- 元本に追加する分を使ってしまうと単利の仕組みでしかないため、高配当株で複利を効かせようとすると結局「枠の損」の話に戻ってしまいます。
- 管理すべき銘柄数が増えるため将来ほど煩雑になる。
- 老後に何十銘柄も適切に運用できるか考えると不安が残りました。
まだ幾つかありますが、大きくはこの様な理由で高配当は検討から外しております。
S&P500最強伝説様の動画で、「資産というチーズの塊を上(積み上がった含み益)から削るのか横(買い集めた口数)から削るのかの違いなだけで本質的には同質のもの。」というお話を聞いていたく納得。インデックスだけで十分という思いが強まりました。
その他アセット(債権・金・不動産(リート)・仮想通貨など)について
株・現金以外にも複数の資産を組み合わせる「アセットアロケーション」が重要であるという話も巷では良く耳にしますが、銀猫家まだ手を出す時期ではないという判断です。
資産規模的に考えても、まだまだ株式&現金のみのポートフォリオで十分と考えています。アセットアロケーション(色々な資産への分散運用)の目的は、端的には「防御力の強化」が目的と言われます。株と異なる値動きの資産を混ぜておくと暴落に強くなる。資産の下落幅が小さくなるという理屈です。
我が家はまだまだ資産形成期の真っ只中ですので、可能限なり攻撃力に振る運用をしていく方針。株価暴落で資産額がガタ落ちしたとしても、使う予定のない今はノーダメージ。むしろ将来に向けて投信の口数を沢山買えるのでドンと来いな姿勢です。

受け止める姿勢がある、と言う話で、暴落を望んでいるわけではないですよ!社会に混乱が起きるわけですしね……。
今回は2026年の資産形成方針について触れさせて頂きました。銀猫のようなインデックス信仰が強いタイプもいれば、逆に高配当を使いこなす方も、仮想通貨にベットする方も様々おられると思います。
将来を見据えて資産形成をする皆様が、良き新年のスタートを切れますように!



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